特殊ガラスの加工事例case
耐熱と透明性を兼ね備えたネオセラム
ネオセラムは、非常に低い熱膨張率を特徴とする結晶化ガラスで、最高使用温度は700℃、常用使用温度は600℃と高い耐熱性を誇ります。このガラスは、石英ガラスに匹敵する寸法安定性を持ちながら、透明なN-0タイプと白色のN-11タイプの選択肢があります。透明タイプは視認性が要求される用途に、白色タイプは光を拡散させる必要がある場合に最適です。さらに、精密加工が可能であるため、光ファイバのカプラーケースやカバーガラスとしても使用されており、その精度と耐久性が求められる多様なアプリケーションに適応しています。
特長
- 極低い熱膨張率: 石英ガラス級の寸法安定性。
- 高い耐熱性: 最高使用温度700℃、常用温度600℃。
- 透明性と遮光性の選択: 透明なN-0と白色のN-11から選べます。
- 精密加工可能: 細かな部品製造にも最適。
- 多様な用途への対応: 覗き窓から精密機器まで幅広く対応。
用途
- 薪ストーブやペレットストーブの覗き窓: 耐熱性と透明性を活かして。
- 光ファイバのカプラーケース: 精密加工で高い性能を保持。
- 工業用高温観察窓: 高温プロセスを安全に観察。
- 研究用特殊ガラス: 実験設備での使用に。
- 高温照明器具のカバー: 耐熱性が求められる照明に。
事例
E市にある先進的な研究施設で、ネオセラムの透明タイプN-0が実験用の観察窓として採用されています。高温下での化学反応をリアルタイムで観察するために、その優れた耐熱性と透明性が評価され、研究の精度向上に貢献しています。