特殊ガラスの加工事例case
強度と柔軟性を併せ持つケミカル強化ガラス
ケミカル強化ガラスは、約400℃の高純度硝酸カリウムの溶解液で処理することにより、ガラス表面の分子構造をイオン交換させ、通常のガラスにはない強度を持たせます。このプロセスにより、表面に強い圧縮応力が生じ、破損に対する耐性が格段に向上します。特に、風冷強化ガラスでは実現できない薄型や曲がった形状のガラスにも適用可能で、ソリやヒズミが少ないのが特徴です。加えて、強化後も切断や穴あけなどの後加工が可能という利点があり、設計の自由度を大幅に広げます。
特長
- 高い強度: ガラス表面に圧縮応力を加えることで、通常のガラスよりも高い強度を実現。
- 後加工可能: 強化後も切断や穴あけが可能で、利用の幅が広がります。
- 多様な形状への対応: 曲げガラスや薄型ガラスも作製可能。
- 品質の均一性: ソリやヒズミが少なく、高品質な仕上がりを保証。
- 耐久性の向上: 耐熱性と耐衝撃性が向上し、長期的な使用に耐えます。
用途
- 液晶テレビのカバーガラス: 高い透明度と強度で画面を保護。
- タッチパネルのカバーガラス: 頻繁なタッチ操作にも耐える耐久性を提供。
- コピー機の天板: 高い耐荷重性と清潔さを維持。
- 小型電子機器のディスプレイ: 精密なデザインと耐久性の両立。
- カスタムデザインの家具やインテリア: 独特の形状やサイズで空間を彩る。
事例
D市の最新ショッピングモールにおいて、当社のケミカル強化ガラスがショーウィンドウやインテリアの一部に使用されています。特に、多くの来場者が触れる展示台には、強化ガラスが採用されており、長期にわたる耐久性と美観が維持されています。